2023年11月10日 Vol423
提 供  日本漁船保険組合

■□■□━━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━━■□■□

「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、操業上の注意事項や

国際会議の結果等をお知らせしています。

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南極の海洋生物資源の保存に関する委員会(CCAMLR)
第42回 年次会合の結果について

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さる10月16日から10月27日まで、オーストラリアのホバートにおいて、

「南極の海洋生物資源の保存に関する委員会(CCAMLR)第42回 年次会合」が

開催され、メロ、オキアミの資源管理措置等について議論が行われました。

CCAMLRは、南極の海洋生物資源の保存管理のために1982年に設立された

地域漁業管理機関です。

毎年開催される年次会合において、メロ、オキアミの総漁獲可能量等の資源管理措置が

議論され、決定されています。

この条約水域では、我が国底はえ縄漁船1隻がメロを対象とした操業を行っています。

今回の会合には、日本、アルゼンチン、豪州、ベルギー、ブラジル、チリ、中国、

フランス、ドイツ、インド、イタリア、韓国、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、

ポーランド、ロシア、南アフリカ、スペイン、スウェーデン、ウクライナ、英国、米国、

ウルグアイ、EU、エクアドル、ナミビアがメンバーとして参加しました。

我が国からは、森下 丈二(もりした じょうじ)農林水産省顧問(我が国代表)ほか、

水産庁、外務省、国立研究開発法人 水産研究・教育機構、国立極地研究所及び

関係業界の関係者が出席しました。

今回の主な会合の結果は以下のとおりです。

(1) 2023/24年漁期(2023年12月から2024年11月まで)のメロの資源管理措置

メロの総漁獲可能量を8,647トン(前年漁期: 8,978トン)とすることが

合意されました。

我が国の漁船が操業する海域の総漁獲可能量は、合計で5,616トン

(前年: 5,559トン)となりました。

(2) 海洋保護区の設置

南極海の一部を海洋保護区とする提案について協議が行われましたが、

合意に至らず、引き続き協議することになりました。

次回年次会合は、来年(2024年)10月にオーストラリアのホバートで

開催予定です。

                       水産庁国際課

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