2023年12月15日 Vol 426
提 供 日本漁船保険組合
■□■□━━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━━■□■□
「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、操業上の注意事項や
国際会議の結果等をお知らせしています。
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「中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)年次会合」の結果について
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去る、12月4日(月)から12月8日(金)まで、クック諸島(ラロトンガ島)で
「中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)」年次会合が対面とウェブ会議
併用で行われました。
会議には、日本、米国、EU、中国、韓国、台湾、豪州、ニュージーランド、
太平洋島嶼国(パプアニューギニア、ミクロネシア連邦等)等の26カ国・地域が
参加しました。
我が国からは、福田工水産庁資源管理部審議官(我が国代表)ほか、水産庁、外務省、
経済産業省、国立研究開発法人水産研究・教育機構水産資源研究所及び関係業界の
関係者が参加しました。
会議では、太平洋クロマグロの管理方式や熱帯マグロ類(カツオ・メバチ・キハダ)
の管理方式について議論が行われ、以下のように決定されました。
(1)太平洋クロマグロ
小型魚から大型魚への振替に当たっての特例措置(小型魚の漁獲上限を1.47倍して
大型魚に振替可)の上限拡大が、採択されました。
(現行)漁獲上限の10% (拡大後)漁獲上限の30%
※韓国については、2021年まで大型魚の漁獲枠がなかったことから、特例として、
現行25%とされており、これが40%に拡大。
(2)熱帯マグロ(メバチ・キハダ・カツオ)
2024〜2026年に適用する新たな措置に合意しました。
@カツオ:漁獲量・漁獲努力量が基準値(昨年の年次会合で採択された新たな
管理方式に基づく)を上回った場合に、措置を見直す規定を追加。
Aメバチ:資源動向を踏まえ、以下の措置を改正しました。
・まき網における集魚装置(FADs)使用禁止期間
対象水域 現行措置 改正後
EEZ 3か月 1.5か月
公海 5か月 2.5か月
・はえ縄のメバチ漁獲上限の改正(単位:トン)
対象国・地域______現行措置___改正後
日本_____________18,265___18,265*1
中国______________8,224____8,224*1
インドネシア_______5,889____5,889*1
韓国_____________13,942___13,942*1
台湾_____________10,481___10,481*1
米国______________3,554____6,554 *2
*1:オブザーバーカバー率(現行5%義務)の増加に応じて、漁獲上限を
最大10%増やすことが可能。
*2:これまで米国海外領土(グアム・北マリアナ・米領サモア)の
漁獲として計上されていた3,000トンを移管。
以上となってます。
水産庁国際課
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