2024年11月29日 Vol443
提 供 日本漁船保険組合

■□■□━━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━━■□■□

「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、操業上の注意事項や

国際会議の結果等をお知らせしています。

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大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)年次会合の結果について

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2024年11月11日から18日まで、キプロスで開催された、大西洋まぐろ類保存国際委員会
(ICCAT)第24回特別会合(年次会合)の結果についてお知らせします。会合には、
加盟53か国・地域中、日本、EU、米国、カナダ、中国、等49か国・地域の参加があり、
我が国からは、太田農林水産省顧問(ICCAT政府代表、パネル2議長)の他、水産庁、
水産資源研究所等から関係者が出席しました。主な結果は次のとおりです。

1.熱帯マグロの保存管理措置
メバチの漁獲可能量(TAC: Total Allowable Catch)及び国別割当量、まき網の
集魚装置(FADs)規制等について議論が行われました。その結果、TACを2024年の
62,000トンから2025年〜2027年は73,000トンに増加させることが合意されました。
我が国の割当は、2024年の13,979.84トンから2025年〜2027年は13,865.86トンとなり
ましたが、そこから差し引かれる他国への移譲分が900トンから350トンへと減少したことで、
実質的な割当は436.02トン増加することとなりました。なお、来年予定されるメバチの資源
評価を受け、2026年以降のTAC及び国別割当量は次回年次会合で変更となる可能性があり
ます。また、FADs操業の禁漁期間は、2025年のみ、現行72日間から45日間に短縮させる
ことが合意されました。
2026年以降の措置は次回年次会合で検討されます。FADs使用数の上限は、現行の300個/
隻を2025年は継続しますが、2026年〜2027年は288個/隻まで削減することとなりました。

2.北メカジキの保存管理措置
TACを2024年の13,200トンから2025年〜2027年は14,769トンに増加させることが合意
されました。我が国の割当は、引き続き、842トンを継続することとなりましたが、そこから
差し引かれる他国への移譲分が35トン減少したことで、実質的には35トン増加することとなり
ました。

3.次回会合
次回年次会合は、来年(2025年)11月に開催される予定です(開催地未定)。

水産庁国際課

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