2025年10月6日 Vol456
提 供 日本漁船保険組合
■□■□━━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━━■□■□
「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、操業上の注意事項や
国際会議の結果等をお知らせしています。
*******************************************
南インド洋漁業協定(SIOFA)第12回締約国会合の結果について
*******************************************
今回は去る6月30日(月曜日)から7月4日(金曜日)まで、モーリシャス(カトル・ボルヌ)で
開催されました「南インド洋漁業協定(SIOFA)第12回締約国会合」の結果についてお知らせします。
南インド洋漁業協定(SIOFA)は、南インド洋の公海において、カツオ、マグロ等の高度回遊性魚種
等を除く漁業資源の管理を行う国際協定です。
メンバーは日本、中国、韓国、豪州、フランス(海外領土)、モーリシャス、セーシェル、
クック諸島、タイ、EU及び台湾の11か国及び地域です。
我が国はこの協定水域において、キンメダイ、メロ等の操業実績を有しており、
現在は、遠洋底びき漁船、遠洋底はえ縄漁船等が登録されています。
今回の会議には、全メンバー(11か国及び地域)の参加があり、我が国からは、
野村農林水産省顧問の他、水産庁、外務省、国立研究開発法人水産研究・教育機構及び
業界の関係者が出席しました。
会議の結果は以下の通りとなっています。
1.メロの漁獲上限
協定水域中の1海域(Del Cano Rise)に設定されている既存の漁獲量上限44トンの維持が
合意されました。
なお、新たな海域(South Indian Ridge)での漁獲量上限及び各国への配分方法が
議論されましたが、合意に至らず継続協議となりました。
2.一部区域における底魚漁業の原則禁漁
各国関係業界による自主的な禁漁区域及び既存のSIOFA暫定保護水域(計12か所)を、
底魚漁業を原則禁漁とする区域に指定する措置が採択されました。なお、各国が底はえ縄漁業を
実施している一部区域では引き続き同漁業を実施することが可能です。
3.次回会合
令和8年(2026年)6月にセーシェルで開催される予定です。
水産庁国際課
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(株)農林放送事業団
H P: http://www.agriworld.or.jp
FAX:03−6260−7618
日本漁船保険組合
H P: http://www.ghn.or.jp/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━