2006年6月27日 Vol.47
提 供  漁船保険中央会

■□■□━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━■□■□


   「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、
  操業上の注意事項や国際会議の結果等をお知らせします。
                 
 
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   我が国排他的経済水域における外国漁船の
               操業及び取締状況について

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 我が国排他的経済水域(EEZ)で操業を行っている外国漁船の
操業状況についてお知らせします。現在、農林水産大臣の許可を受
けて、我が国EEZで操業を行っているのは、韓国漁船、中国漁船
及びロシア漁船です。

 韓国漁船については、昨年末の日韓漁業交渉の結果、さんま棒受
け網やいか釣りなど、全12種類の漁業が我が国EEZでの操業が
認められました。このうち、我が国EEZで活発に操業しているの
は、はえ縄漁業と中型機船底びき網漁業です。

  はえ縄漁業は、南西諸島西から五島列島西にかけての東シナ海で
は移動式はえ縄が、また、山口県沖合の日本海では固定式はえ縄に
よる操業が行われています。中型機船底びき網漁業は、対馬北東が
主漁場となっています。

 中国漁船については、年明けの日中漁業交渉の結果、底びき網漁
業といか釣り漁業の2種類の漁業が我が国EEZでの操業を認めら
れました。底びき網漁業は東シナ海において1月1日から6月16
日13時までと9月16日13時から12月31日までの操業が認
められましたが、主漁場は男女群島西の日中中間水域東側となって
います。いか釣り漁業は日本海において10月1日から12月31
日の操業が認められましたが、主漁場は隠岐諸島の西から能登半島
北西沖合までとなっています。

 ロシア漁船については、昨年末の日ロ漁業交渉の結果、トロール
漁業、まき網漁業、棒受け網漁業の3種類の漁業が我が国EEZで
の操業が認められました。このうち、我が国EEZで活発に操業し
ているのはトロール漁業で、北海道東岸沖合から茨城県沖合までの
太平洋が主漁場となっており、イトヒキダラを漁獲しています。

 次に我が国EEZにおける外国漁船の取締状況についてお知らせ
します。

 2005年に水産庁が拿捕した外国漁船は16件です。内訳は韓
国漁船が9隻、中国漁船が2隻、台湾漁船が5隻となっており、前
年に比べ13件減少しています。

 最近の外国漁船の動向で特徴的なことは、台湾はえ縄漁船が、我
が国EEZ内での操業が一切認められていないにもかかわらず、沖
縄周辺海域や小笠原周辺海域において違法操業を繰り返しているこ
とです。これら漁船に対しては、水産庁と内閣府沖縄総合事務局が
連携し重点取締りを実施しているところです。

  また、最近、韓国あなご筒漁船の目撃情報が多く寄せられていま
す。あなご筒漁船に対しては、我が国は一切許可をしていないにも
かかわらず、その姿は九州の西海域から山陰沖、能登半島沖から津
軽海峡、さらには福島県沖から三重県沖までの太平洋でも確認され
ており、水産庁としてもその摘発に全力で取り組んでいますので、
皆様がこのような漁船を目撃したときは、水産庁または最寄りの漁
業調整事務所に連絡をお願いします。


                   水産庁管理課指導監督室

	
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                 (社)農林放送事業団
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                   漁船保険中央会
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