2008年5月14日 Vol75 提 供 漁船保険中央会 ■□■□━━━━━━━━「海外漁業情報」━━━━━━━━■□■□ 「海外漁業情報」では、海外で操業される漁業者の皆さんへ、 操業上の注意事項や国際会議の結果等をお知らせします。 ****************************** 日マーシャル漁業協議について ****************************** 本年4月23日から25日まで、東京において「日・マーシャル漁業協 議」が開催され、マーシャル水域における我が国漁船の入漁料水準 や協定の見直し等に関して協議が行われました。日本側からは、 後藤暁農林水産省国際顧問、前章裕水産庁国際課海外漁業協力室長 他が、マーシャル側からはフレデリック・ミューラー資源開発大臣、 グレン・ジョゼフ マーシャル諸島海洋資源局長他が出席しました。 マーシャル諸島とは、1979年に暫定合意の下で我が国漁船が入漁 を開始しており、1981年には政府間協定が締結されておりますが、 その間、実に29年もの良好な漁業関係が継続されています。協議は、 双方の合意の元、必要に応じて開催することになっており、今回の 協議は、2005年に東京で行われて以来、3年ぶりに開催されたもの です。 本年の協議においては、 1.入漁料水準について 2.現行の民間協定(延縄・かつお一本釣り協定およびまき網協定) の見直し など、我が国漁船の入漁条件等について話し合いが行われました。 マーシャル水域における我が国漁船の入漁料水準は、現在、水揚 げ金額の5%となっています。近年、燃油代の高騰により、我が国 漁船は厳しい経営を強いられています。この状況を踏まえ、双方は、 現行の入漁料水準(水揚げ金額の5%)を維持することで合意しま した。 また、現行の延縄・一本釣り協定は1993年に、まき網協定は1999 年に合意されていますが、締結後かなりの年数を経ています。マー シャル国内法の改正やフォーラム漁業機関(FFA)によるVMS (船舶位置管理システム)の導入、中西部太平洋まぐろ類委員会 (WCPFC)条約の発効等、漁業をとりまく情勢が変化している ことに鑑み、協定の見直し作業を開始することが合意されました。 水産庁としては、今後とも我が国漁船がマーシャル水域で安定的に 操業できるよう、努力を継続することとしています。 水産庁国際課 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ (社)農林放送事業団 H P: http://www.agriworld.or.jp FAX:03−3585−5728 漁船保険中央会 H P: http://www.ghn.or.jp/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━