日本の農業は、どれだけの土地(とち)で、どのようなものを作っているのか。 調べてみよう。
日本の食事は、ごはん、みそ汁、つけ物、なっとうといった食事から、パンや肉類(にくるい)を中心に、牛乳(ぎゅうにゅう)、卵(たまご)、生野菜(なまやさい)もとる食生活へと変化してきている。
食生活が変わって、日本はたくさんの農産物(のうさんぶつ)を輸入(ゆにゅう)するようになった。いま輸入されている農産物を生産するには、およそ1,200万ヘクタールの農地(のうち)が必要だ。 しかし、日本はいま、460万ヘクタールしかない。たりない農地を外国から借りて、食生活をささえているといえる。
今、地球では9億人(おくにん)もの人が飢(う)えに苦しんでいる。これは世界の人口の8人に1人のわりあいになる。 一日の1人あたりの食麻Gネルギー供給量(きょうきゅうりょう)は、日本はおよそ2,200キロカロリーあるのに、4分の3しかない国が十数ヶ国もある。人口の35%以上が栄養不足で苦しんでいる国は25カ国。 そうした中で、日本ではたくさんの食品をすてたり、食べ残したりしている。 1人1日当たりの食品g用量(しょくひんしようりょう)は1,160g,食べ残しや無駄にしている量は1人1日当たり約41グラム。4人家族なら4倍して1日約160gになるという調査結果 (ちょうさけっか)がでてるんだ。これを1ヶ月当たりに計算しなおすと4人家族で4.8キログラムにもなるんだ。 みんな食料をもっとたいせつにしてほしいな。
食べ残しや食べ物を捨ててしまったりと、食べ物を無駄(むだ)にしてしまうということをちょっと難しい言葉だけれど、食品ロスというんだ 前に一日の1人あたり、約41gの食べ物を無駄にしていると言ったけれど、食品ロスという言葉で表すと、食品ロス量(りょう)41gとなる。 この食品ロス量が一番多いのは、「野菜類(やさいるい)」で食品ロス量全体の約40%。次に「果実類(かじつるい)」、「調理加工品(ちょうりかこうひん)」となっている。ちょっと難しかったかもしれないけど、できるだけ食べ物の食べ残しや無駄をなくしていこうね。
最近(さいきん)、食育っていうことばをよく聞かない? 食育って言うのは、みんなが健康で、長生きして行けるように、食べ物のことをしっかり勉強し、正しい知ッ(ちしき)や判断力(はんだんりょく)を身につけようということなんだ。 食育という言葉は、何もさいきんできた言葉ではなくて昔からあった言葉なんだよ。昔から日本人はよい心と体をつくるためには、食べ物が重要(じゅうよう)だってことをよく分かっていたんだ。 では何をすればいいかって?そんなにむずかしく考えないでね。 まず、毎日食べる食べ物について考えてみたらどうだろう?だれがどこで作って、お店にはだれが運んでくるとか。そんなことからはじめて、先生やともだちとよく相談(そうだん)して、いろいろと調べてみてね。